思い出は最高の調味料
飲食店検索によく使うサイトに東京レストランガイド(”東レス”といわれていました)があります。 最近は全国に手を伸ばしているためか、”東京”のタイトルをはずしていますが、ガイドは東京主体です。 レビュー数が多いものはある程度信頼してもいいのですが、レビューが少ないものは怪しいものが結構あります。 そのアヤシイお店のひとつにかつて広尾の”那須飯店”がありました。 六本木、広尾、麻布の地域区分で、20以上のレビュー数を誇り、その評価は地域のお店として上位に入っていました。 この地域でこの評価は大変驚くべきものがありました。 何人かのグルメがそのレビュー数と高評価にだまされこのお店に通いました。 中には怒りに満ちた口調でレビューを返してくる人も散見され、店の登録自体をも削除するように要求して来る始末でした。 実際そのお店は何てことないごくごく普通の町の中華料理屋でした。 ただ普通じゃなかったことは客の半分ぐらいが近くの学校の生徒だったため雰囲気がちっとばかり悪かったことだけ。 かくゆう私も学生時代通ったくちでした。 高い評価をつけていたのは私も含めてどう見てもOB達。 面白半分に高評価をつけた人がほとんどでしょうが、昔の楽しかったことと美味しかったことが渾然一体となってしまい、本気で高い評価をつけた人もいました。 今となっては店もなくなってしまったため、味を再確認する術はありません。 つまり、私達OBにとっては伝説の味となったのです。 あの”レバ麺”、もう一度食べたいものです。 できたらあの時の年齢に戻って仲間達と一緒に。