地獄のスキー行

本日、なんだかんだでスキーに行ってきました。  行くまでは多くの困難がありましたが、何とかしました。
しかーーし、一言で言えば、最悪でした。
朝、東京駅でMAXたにがわの自由席をゲットしたまでは上々の滑り出しでした。  越後湯沢で乗り換え、六日町へ。  そしてバスに揺られる事40分、ようやっと六日町八海山スキー場に着いたのです。  たどりついた時は吹雪でした。  ”収まるかも~♡”と、期待しつつゲレンデへ。  
このスキー場は学生の頃に来たことがあるのですが、非常に分かりやすいつくりです。  ロープウエイが一本あり、リフトが2、3本あるだけ。  たいていの人はロープウエイで4-5キロのダウンヒルをしてまた ロープウエイの繰り返し。  分かりやすく言えば、体育会系のスキー場なのです。 
準備運動かたがたリフト一本、というかる~~い気持ちでリフトに乗ったのですが、吹雪が激しく、リフトを降りる頃にはウエア一面真っ白。  
”ちっ、しょうがねぇな” 程度の認識で脚振り、腕振りで準備体操しながらロープウエイで山頂へ。  
そこが地獄の一丁目でした。  まず、霧と吹雪で前が見えません。  とても空いていましたが、まず先行者を行かせて方向を探らせようとしました。  ただ、相手もその様に思っているようで、時々、目と目がぶつかります。 “行け!”、 ”お前こそ行け!”と。  まず、コーナーがわからない。  そして”この先、救助不能”という弱者を切って捨てるような看板もあちこちにありました。  万が一怪我をしても通る人が少ない。  しかもリフトがほとんど無い為、係員も上から見ている人もなく(たとえいても見えないですが)、コースから外れたら、恐らくそれっきり。  びびってしまい初心者用コースを選んでボーゲンで降りました。 
初心者用はまだマシでした。  途中から中級者用になるのですが、そこが地獄の二丁目。  圧せつされていない!!。 されていたのかも知れませんが、昨日今日で30センチ近く積もったせいか新雪なみ。  前も見えず、板も雪の中にもぐってしまう。  もう思いっきりコケまくりました。  体中が痛くなり、車酔いみたいに吐き気もして、とてもとても長い5キロでした。  その後、死ぬ思いでたどり着いたベースキャンプで30分ほど茫然自失となり、吹雪が収まるのを待ちました。
そして、果敢にも、また、愚かにも、雪が少しやんできたので再度頂上へと向かったのです。  それが上の写真。  部分的に霧が無くなり先が大分見えてきたのです。  通り過ぎる人はこんなもん。  ただ、この視界も長くは持ちませんでした。  同じことをもう一回繰り返した後、”引き際が肝心”と思いスキーを断念。  レンタルを返して、着替えをして帰ろうとしました。
ここでおまけの地獄の三丁目。  次にでるバスは2時間後までない。 ベースキャンプにはなにもありません。 ストーブがあるのですが、その周りは2重の人垣があり、入れず。  座るところもろくになく、結局ふもとからタクシーを呼びました。追加出費5000円。六日町の駅に着いても次の電車までは30分以上の待ち。
越後湯沢に着いた時は、もう、やけになっていました。  必要以上に長く温泉に入って、巨大おにぎり食って、笹だんご食って。 もうあそこには二度と行くかっ!  自他共に認める”緩斜面の上級者”の私には、やはり軽井沢しかないのではないでしょうか。